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プロジェクト紹介 Project introduction

廃棄物を利用した 発展途上国のための水質浄化装置

チーム名「水質浄化班」
◎学校名/団体名「愛媛県立宇和島東高等学校 生物部 水質浄化班 1、2年」
◎メンバー名「中尾力広/兵頭叶武/芝﨑羚惺/中城伊織/寺崎月人/山口奏」

廃棄物から未来の水をつくる

愛媛県立宇和島東高校生物部は、「実体験」をスローガンに、自分の目で見て肌で感じる活動を念頭に日々活動しています。生物部に所属している部員が、水質浄化班(本研究の班) 、トキワバイカ班、カキ班の3つに分かれて、それぞれで地域貢献に向けた取組を行っています。水質浄化班は、具体的には、地域の廃棄物を用いた発展途上国のための浄化装置の作成の研究を通して、世界の水問題の解決に向け、地域の団体や海外の学校などとの連携活動を行っています。

廃棄物から未来の水をつくる

“捨てるもの”が命を救う―廃棄みかんと空き缶で挑む水の浄化

本研究は、”発展途上国できれいな水を作ること”を目標としています。これまで、ペットボトルに小石、砂、活性炭、砂利の順番で敷き詰めた先行研究の浄化装置(1999 炭谷)と、活性炭部分をサンゴ、牡蠣殻、軽石に変更した水質浄化装置を用いて浄化した水の吸光度を測定しました。結果、この装置によって、水の濁りを取ることが可能だとわかりました。そこで、活性炭等を手に入れられない発展途上国での活用に向け、地域の廃棄物を用いた安価で友好的な、環境に配慮した浄化装置の作成を目指し、 ”廃棄前のみかんをコーヒーの空き缶内で炭化させたもの”を用いて水質浄化を試みました。缶コーヒーとみかんで活性炭等の代替が可能であれば、発展途上国にあるものを使って水質浄化装置を作ることが可能になると考えます。また、本研究では、課題であった生物学的なアプローチとして「えひめAI2」を使った実験にも挑戦しました。

"捨てるもの"から防災活動を広げる未来

水質浄化に用いられる活性炭の代わりに、廃棄されるみかんを炭化したものを用いて水質浄化装置を作るという科学的な研究や「えひめAI2(あいに)」という微生物を用いて水質を浄化する方法などを確立して、世界にきれいな水を届ける足掛かりにしたいです。また、地域の防災活動のにおいても役立てることができるよう、研究を継続します。