プロジェクト紹介 Project introduction
美しい日本を未来に 〜環境保全型除草剤散布技術の開発〜
- チーム名「FLORA THE ⅢRD」
- ◎学校名/団体名「青森県立名久井農業高等学校 3年」
◎メンバー名「木村 亨/中居 くらら/平山 昊也/鈴木 奨梧/出町 孔太/熊谷 紀乃/前川原 新」
美しい森が広がるキャンパスから始まる環境保全
青森県立名久井農業高等学校のFLORA HUNTERSは環境システム科に所属する研究チームです。科目「課題研究」の中で結成され、主な活動は環境保全型の農業や環境技術の開発で、今年で活動12年目になります。本校は青森県の中でも特に小さな学校ですが、かつて緑化活動日本一を受賞したほど美しい森のようなキャンパスが自慢です。毎年メンバーは入れ替わりますが、2025年は6名で活動しています。

古来の知恵を活かした、誰でも使える持続可能な技術の実践
開発した技術は、日本古来の三和土工法を用いて乾燥地で貴重な雨水を集水する技術、高松塚古墳などに使われていた漏水防止工法を用いた乾燥地域の塩害防止技術など、先人のいにしえの知恵を活用した持続可能なものばかりです。今回ご紹介した技術も、日本人が奈良時代から洗剤にしてきた植物を用いて農薬を泡にして散布するユニークな技術です。開発した技術は地域で公開するだけでなく、積極的に世界にも発信しています。また優れた水を研究したチームに過去5度も選出され、日本代表として海外で技術紹介しています。私たちの活動は最新技術というよりローテクを駆使する活動なので、とても地味で注目されにくいのですが、「どこでも誰でも使える技術」は世界中の人々や地球環境の維持改善に役立つと信じて活動しています。研究活動を行う授業は、本校では2年生から始まりますが、私たちは後継者を育てるため、毎年希望する1年生にもボランティアで指導しています。
小さな活動を世界に発信し続ける
今後も北国青森の小さな農業高校から世界の向けてSDGsに貢献する持続可能な環境や農業技術を発信したいと思います。