プロジェクト紹介 Project introduction
都城リジェネ和紙を未来へつなぐ
- チーム名「紙漉き文化再生プロジェクト」
- ◎学校名/団体名「宮崎県立都城商業高等学校 3年」
◎メンバー名 「永田 珂里奈 ほか26名 」
空白のページから、未来を漉きなおす
私たちの地域、都城には、かつて豊かな和紙文化が息づいていた。しかし、時代の流れとともにその技術は失われ、記録も記憶もなくなってしまった。私たちは、この手漉き和紙文化を高校生の力で再生し、未来へとつなぐことを目的としている。
和紙の原料は、天然素材100%でできており、これらの植物は毎年採集が可能だ。まさに持続可能な素材であり、環境に優しい伝統技術として、現代においてその価値が再評価されるべきだと考えている。このプロジェクトを通して、地域への愛着を深めるとともに、伝統とビジネスを結びつける新たな可能性を探究しています。

和紙に灯す、地域の“あかRe”
私たちのプロジェクトでは、和紙文化再生のために多角的な取り組みを行っている。地域住民を対象にした「紙漉きワークショップ」では子どもから大人、外国人まで楽しんでいただいる。また、「和紙あかReナイト」や「都城手漉き和紙が紡ぐ 七夕の願い」といった手漉き和紙の良さを来場者に伝えるイベントも実施している。多くの人たちに実際に和紙を手に取ってもらうことで、和紙への関心を高め、文化の啓蒙活動にもつなげている。
伝統を、日常の「お気に入り」へ
今後は、製品の多様化と販路の拡大を目指す。これまでの和紙製品に加えて、現代のライフスタイルに合わせた新しいデザインや用途の製品を開発し、より幅広い層に和紙の魅力を伝えたい。オンラインストアの開設や、地域の観光施設との連携なども視野に入れ、販路を広げることで、和紙文化を経済的に持続可能なものにしていきたいと考えている。
この活動を通して、地域に根差した伝統文化を未来へと繋ぐ重要性を、より多くの人々に訴えかけていきたい。私たちは、和紙作りの体験を通じて、単に技術を学ぶだけでなく、地域への愛着や誇りを育んでいる。このプロジェクトが、都城の和紙文化を守り、発展させるだけでなく、生徒たちの主体性や創造性を育む場として、未来へつなげていきたい。