プロジェクト紹介 Project introduction
地球を守ろう!未来を守ろう!海の森プロジェクト
- チーム名「白浜町立日置中学校 海の森プロジェクト」
- ◎学校名/団体名「白浜町立日置中学校全校生徒」
◎メンバー名「下畑奈央/桑畑 叶佳/吉田 里華/徳田 蓮/宮﨑 佑吏」
町の魅力を地域とともに多くの人に発信!
私たちは和歌山県白浜町にある日置中学校です。総合的な学習の時間を「ひきよせプロジェクト」と名付け、町の魅力をたくさんの人に発信するという活動理念のもと、様々な活動を行ってきました。活動の1つにフリーマガジンの作成があり、完成したものを長野県、日置電機株式会社の関係者の方が手に取ってくださり、社長からご連絡をいただきました。日置と書いて「ひき」「ひおき」と読む私達の縁を大切にしていきたいというお話をいただき、そこでアマモの研究に出会いました。

アマモ研究から広がる地球環境への貢献
アマモを含むブルーカーボンは、陸上のグリーンカーボンよりも二酸化炭素の吸収率が高く、地球を守るためにアマモは大きな役割を担っていると知りました。海のない長野県の日置電機さん、校舎から太平洋が一望できる日置中学校、協力することで海の自然を守っていきたいと考えたいと思いました。しかし両者にはアマモに関する詳しい知識はありません。そこで、日置中学校からほど近い御坊市の和歌山高専にアマモの研究をされている教授がいることを知り、協力していただくことになりました。私たちはこの活動を「海の森プロジェクト」と名付け、活動が始まりました。
まずはアマモの発芽条件の研究からスタートしました。教室内に水槽を設置し、水の種類、種を植える深さや土の種類等、発芽に必要な条件を研究したところ、学校の花壇の土での発芽率が非常に良いことが分かりました。長野県でも森の土を使用したところ、同様の結果が得られ、現在はその理由について詳しく調査するとともに、再現実験を行っています。さらに、昨年度、水槽で発芽したアマモに花が咲き、種子ができました。これはたいへん珍しいことだということで、現在は論文の執筆等もすすめています。
学校で育てたアマモを自然界に戻すという再生プロジェクト
アマモ場が減少している今、水槽内で発芽させ成長させたアマモを自然界に投苗し、アマモ場を増やしていきたいと考えています。そのためにまずは、学校の近くの海の調査を行い、アマモの生育に適切な場所を探しました。そこで見つかった学校付近の海に、今年度は水槽内のアマモを投苗し、成長を観察することも並行していきたいと思っています。そして、その条件を発見できた際には日本中に、世界中に、この方法を発信していきたいと考えています。