Green Blue Education

プロジェクト紹介 Project introduction

ウミネコ生態研究

チーム名「八戸工業大学第二高等学校ウミネコ班」
◎学校名/団体名「八戸工業大学第二高等学校」
◎メンバー名 「藤澤 諒/村田 晃大/木下 恵利/高橋 晴夏/保土澤 輝望」

なぜ僕らは、4年間ウミネコを数え続けるのか?

この活動は、2022年令和4年4月から、本校で総合的探究活動の一環として取り組みを始めた活動です。令和4年がウミネコ繁殖地として八戸蕪島が天然記念物に指定されて100周年という機会であることもあり、活動を開始したもので、2025年で4年目の活動となります。この活動を本校の総合的探究活動に取り上げる理由としては次の3点があげられます。
1.本校生徒が生活する地域を深く知り、それぞれが自分の言葉で説明できるようにすること。
2.野生生物の生態観察としては危険が少なく、持続可能な活動であること。
3.データの蓄積を行うことで、私たちだけが知りうる知見が得られること。


なぜ僕らは、4年間ウミネコを数え続けるのか?

ペンとカメラと解剖刀。ウミネコの真実に迫るフィールドワーク

活動内容は、ウミネコ繁殖時期である4月から7月にかけて、蕪嶋神社周辺と境内のウミネコの営巣状況、産卵状況、雛数の変化を一週間に一回計測し、記録するという活動が主な内容となります。加えて、蕪島休憩所周辺に屋外設置型のトレイルカメラを設置し、ウミネコを捕食する野生動物の活動状況を観察しています。蕪島に生える植物を駆除することにより、環境の維持を図ることなども行っています。また、島内で回収されたウミネコの死体を解剖し、ウミネコの体のつくりについても学習を深めています。

「観察」が、この島の未来になる

活動を続ける中で、ウミネコの生息環境の維持には、その地域の生活や、経済活動等も含めて、地域のみなさんの同意と意思が必要であると改めて知りました。こうした、環境の維持や改善に向けては、事実の発信と合意形成に時間をかけて進めていくことが必要です。その意味でも、毎年のウミネコの観察とその状況発信は、未来を作り上げる活動だと言えるものです。今後とも、工大二高の特色ある活動として続けていきたいと思います。