プロジェクト紹介 Project introduction
小川の未来を考える
- チーム名「藤北 環境工学部」
- ◎学校名/団体名「群馬県立藤岡北高等学校 環境土木科」
◎メンバー名「高橋 一彰/新井 葵/大野 仁義/高林 龍希/山口 ここ/上野 倖弥/高橋 拓輝/金井 陽翔」
僕らがつくるのは、道や橋だけじゃない つくるのは小川の未来
「小川の未来を考える」をテーマに環境に配慮することが出来る土木技術者となるため、身近な希少種として藤岡市天然記念物ヤリタナゴの保護活動を通した実践的な学びを行っています。また、生徒が卒業後、次世代の担い手となる若年者たちへの指導者として保護活動だけでなく自然と親しむ学びや遊びを目的として行っています。

「野生絶滅」その評価、僕らが覆す
本校がある藤岡市の天然記念物ヤリタナゴの保護を目的に活動を開始しました。市の天然記念物でありながら2000年に指定以降個体数が大幅に減少していきています。現在、自然下では藤岡市内環境水路二か所に50~60尾程度生息するのみとなっており、群馬県レッドデータでは野生絶滅と評価され、県水産試験場にて系統保存されていますが近親交配の影響も出ていています。
土木技術で、命を呼び戻す
現状の解決策として、本校環境土木科生徒、保護団体、県水産試験場、地元住民、大学関係者などと連携・協働しながら、以前ヤリタナゴの一大生息地であった藤岡市下戸塚にある岡之郷用水取水関隣に位置する約2000㎡の耕作放棄地を借受け、水田とビオトープ、岡之郷用水を行き来でき、自然繁殖可能な環境の創出をテーマにビオトープの作製を行いました。水田ではヤリタナゴの普及啓発の観点から有機栽培にてタナゴ米の栽培を行い、田植えでは近隣住民や近隣小学生と協働して行いました。また、以前生息していた岡之郷用水に石積式魚道を設置し以前の生息環境に近い状態で保護・再生産の場を提供することでネイチャーポジティブに貢献する活動を実践しています。