プロジェクト紹介 Project introduction
映画館から育てる未来
- チーム名「NEXUS」
- ◎学校名/団体名「明治大学 NEXUS 3年」
◎メンバー名「林田武之/佐藤 心音」
あなたの「思い出の場所」は、今もそこにありますか?
学生団体「NEXUS」は、「環境問題を知ってもらうきっかけを創り出す」という目標のもとに活動を行っています。環境問題というと、大きなテーマで難しそうに感じるかもしれませんが、私たちはその第一歩として「知ること」「気づくこと」の大切さを伝えたいと考えています。私たちは、「気づかないうちに、変わってしまった場所はありませんか?」という問いかけを大切にしています。かつて遊んでいた公園や、美しい景色を眺めた川辺など、大切な思い出の場所が、環境問題によって少しずつ失われていく現実があります。しかし、実際にその変化の原因や背景について詳しく知る機会は多くありません。そのため、元の思い出の場所や景色が環境破壊によって、壊されていくことを知らず、気づいたときには無くなってしまっており、それを受け入れてしまう人も少なくないと思います。私たちは、そうした思いをする人を少しでも減らしたいと考えています。環境問題を「自分には関係ない」と思わずに、「自分の問題」として捉えてもらえるように、身近なところから行動につながる「気づき」を提供することを目指しています。

「ゴミ拾いマップ」による地域の環境可視化
NEXUSの現在の主な活動としては、地域でのゴミ拾い活動を継続的に実施し、その記録には「マップマーカー」を使用して、ゴミの種類ごとに色分けされたマーカーを地図上に配置することで、「ゴミ拾いマップ」を作成しています。具体的には、拾ったゴミの種類や位置情報を記録し、地域ごとのゴミの分布や偏りを分析しています。ゴミ拾いという身近な行動を通して、地域の環境の現状を可視化することを目指しています。先日の活動例としては、私たちの通う学校の最寄り駅を中心に、駅の北口側と南口側にエリアを分け、それぞれの地域でゴミ拾いを行いました。その結果、どのエリアにどんな種類のゴミが多く存在しているのかが明確になり、駅周辺という地域の特色を反映した分析が可能となりました。このようなデータをもとに、「なぜそこにゴミが多いのか」「どんな対策が効果的なのか」を議論し、地域に根ざした解決策を模索しています。
アップサイクルによる新たな価値の創造
さらに、活動の中で拾ったゴミの一部は再利用し、ブックマーカーやキーホルダーといった小物制作にも活用しています。これにより、ゴミが創造性を通じて価値あるものに変わるという体験を提供しています。これらの作品は、イベントなどで展示し、環境問題への関心をさらに広げるきっかけとしています。